こんにちは。よるこです。
これから自分でビジネスや、SNSなどでの発信活動をやってみたい人
もしくは既にやっている人へ。
競合のサービス、他の人ではなく、
あなたのサービス、「あなた」じゃないとダメな理由を、明確に伝えられますか?
もし自信がないのなら、ぜひ本記事を通して
”迷わず選ばれる理由の作り方”について一緒に学んでいきましょう。
・ビジネス、新規事業の立ち上げ
・SNS、Youtubeチャンネルの立ち上げ
・もしかしたら、婚活や恋愛市場でも
「あなただからこそ選ばれる理由」を確立し表現する技術は、役に立つはずです。
そのために重要な「コンセプト設計」について、解説していきます。
いくら素材が良くても「コンセプト」が欠けた商品は味がしない
ビジネスにおける「コンセプト」とは一体何なのか、明確に言葉にできますか?
コンセプト設計の本質とは何なのか、確認しておきましょう。
【コンセプト設計における最重要】
「誰に」「どんな未来のストーリー」を提供するのか
・「誰に」は、自分のビジネスや発信においてペルソナとなる人物です。
・「どんな未来のストーリー」で、最悪を回避/最高を手に入れるストーリーを約束します。
(ペルソナとは、ど真ん中ストライクのお客様像のこと。詳しい解説はこちら)
人は商品を買うためにではなく、未来のストーリーを買うためにお金を払っています。
例えばダイエット商品を買う人は、商品にお金を払っているのではなく、痩せて綺麗にカッコ良くなって、もしくはコンプレックスや心の痛みを解消して、より理想に近づける未来を購入したいのです。
誰にどんな未来のストーリーを約束するのか。
そのストーリーが顧客の問題解決をすることが大前提です。
しかしここで、ビジネス初心者が陥りやすいポイントがあります。
それは、コンセプトを描いてはみたものの、冒頭でもお話ししたように「他ではなく、あなたのサービス(ストーリー)じゃないとダメな理由は何なのか」を明確に答えられないことです。
そこで以下、より強いコンセプトを作っていくために、大きく2つの戦略に分けてご紹介します。
【より強く刺さるコンセプトを生み出す方法】
①ビジネス戦略的にロジカルにポジションを確立する
- 市場分析によるポジショニング
- 競合の追従を許さない技術力、先行者利益、参入障壁を作る
②感性に問いかけ「好きだから」選ばれる理由づくり
- 共感を生むストーリーライティング
①戦わずして勝てるポジションをロジカルに探す方法
上記は、俺のフレンチ・俺のイタリアンなどで有名な「俺のシリーズ」のポジショニング事例です。
同社の参入当初、食材のコストと店舗運営にかかるトータルコストは比例関係にあるのが業界の常識でした。
そのため、必然的に「味が良ければ値段も高い」サービスのみで、高級レストラン並みの味を低価格で提供できる店は市場にほとんど存在せず、ポジションが空席状態でした。
この空席をチャンスと捉えて、低価格でもミシュランの味を出せるという革命的なシステムを導入したのが「俺のシリーズ」です。
満たされていなかった市場のニーズを上手く掘り起こしたこのブランドは、当時一大ブームを巻き起こしました。
事業だけでなく、キャラクターにおいてもポジショニングを行うことが重要です。
アイドルでもクラスの人気者でも、どうしてもキャラが被ると、絶対的に選ばれるための「特別な理由」が薄まってしまいます。
同じことが、SNSやYoutubeなどの発信活動においても言えます。
インスタ、ツイッター、Youtube、定番のプラットフォームはどれも市場が成熟しており、選ぶジャンルによっては既に飽和状態です。
フォロワー数や売上などの「成長」を見込みたいのであれば、まだライバルの少ない発展途上ジャンル、成長性の見込めるポジションを狙っていくべきです。
この時、
ポジショニングが上手くいけばいくほど、すぐに競合が登場して、真似されます。
特にネットでの発信は低コストで行えてしまいますから、想定よりも遥かなスピードでパクられると思っておいた方が良いでしょう。(むしろパクられるということは、ポジション選び、ジャンル選定が上手くいっているとも捉えられます)
そこで必要になるのが、見つけたポジションの中でも圧倒的首位を永続的に死守できるくらいに、サービスレベルを高める対策が必要です。
競合が追いつけない、より「絶対的な」ポジションにする方法
- 圧倒的に追いつけない技術力
- 圧倒的に追いつけない量(クオリティ担保しながら量産するチーム力)
- 真似できない実績
- 特許や商標などで法的に権利を守る
②「好きだから」選ばれる方法
共感を生むストーリーライティング
コンセプト設計の最重要項目として、
「誰に」「どんな未来のストーリー」を提供するのかを明確にすることが重要でした。
あくまでお客さまに提案するのは「未来」です。
しかしここで、顧客の「過去」と「現在」にどれだけ寄り添えるかが、より強い共感を生むファン化の鍵を握ります。
例えば、ダイエットのコンテンツだとしたら
- 太った経験のない美女の伝えるダイエット法
- 太っていた過去の醜い部分も全てさらけ出して、克服し、現在も体型維持の努力を頑張っている人が伝えるダイエット法
この場合「共感」度合いで言えば、後者の方がより大きな共感を生みやすいです。
さらに、「ストーリー」ですから
より具体的にイメージさせる臨場感も大切です。
(例)
【過去のトラウマ】小さい頃からのぼっちゃり体型が原因で一度も自分に自信を持てたことがない。鏡を見ることが何よりも恐怖。
↓
【トラウマの原体験】初めて好きな人ができたが、その彼が、足がすらっと細い女性を連れて歩いているのを目撃。こっそりみていた彼のSNSをブロックしてしまうほど、とてつもなくショックを受ける。
↓
【ターニングポイント①】ある日ふと鏡を見たとき、自分だと信じたくないほどの太い足、お腹の贅肉に怒りが湧き、ダイエットのスイッチが入る
↓
【試練】ファスティング、パーソナルジム、あらゆる方法を試してみた。
過激なダイエットによるストレス、反動で過食を繰り返し、罪悪感によりさらにストレスを溜めるという負のループに陥った
↓
【ターニングポイント②出会い】そんな時に、救世主とも呼べる、一人の師匠と出会う。その人はダイエットだけでなく、健康的な美しさを提案するカラダのプロだった。
↓
【決意】見た目だけでなく、心の美しさ、清らかさに触れた瞬間「この人になりたい」と思い、本気で生まれ変わる決意をした
↓
【現在①】楽なことばかりではないが、師匠や仲間に支えられ、-20kgのダイエットに成功。痩せただけでなく、ストレスの溜まらない食事法や健康管理の方法を見つけ、8ヶ月体重維持もできている。
【現在②】少しづつ、同じような悩みを抱える女性に向けたサポートを開始し、「心まで寄り添ってくれるコーチ」として評判に。コンプレックスだった過去が人から「ありがとう」を言われる経験に変化
↓
【未来】過去の自分と同じように体型へのコンプレックスで人の目ばかり気にしている人が、心と身体づくりを通して「生涯自分の人生を輝かせる」環境・サービスを提供し続けます
自分は過去どんな経験をして、現在どんなことに注力していて、将来どうなりたいと思っているのか。
過去・現在・未来の点と点を結び、1つのストーリーとして、読み手をファン化する文章や動画にできると良いです。
事例;不利な条件のマンションでも問い合わせが絶えない理由
ここで一つご紹介したいのが、まさに「ストーリー」で売れている商品の事例です。
そそるタイトルと、ライターの物件愛が滲み出る紹介が特徴的な、東京R不動産。
本気で井の頭公園を愛してやまない方へ。
もう毎日井の頭公園行けます。
あれ?井の頭公園ってうちの庭だっけ?
とか錯覚するこのマンション。吉祥寺駅からは井の頭公園を縦断。
途中、池のアヒルのボートたちをチラ見して、公園の木がうっそうと茂る細い公園の抜け道を上った所にあるこのマンション。
この部屋、窓が大きくとられ、かなり気持ちいい!
通常の物件サイトであれば、家賃、駅からの近さ、間取りなど物件の「特徴」のみの紹介が多いです。
しかし、この不動産サイトでは、住んでからその家でどんな物語が生まれるか、情景がリアルに浮かぶようなストーリーで物件紹介がされていて、「結局好きだから選んじゃった」というファンがとても多いのです。
引っ越しや家の購入は、人の暮らしや人生に大きな変化を与えます。
重要度が高い分、購入や契約の決断に、大きく心理的負荷がかかります。
しかし、ストーリーによって紹介することで、気づいたらみている人は物語の中に引き込まれ、「こんな素敵な家で新しい人生が始まるなら悪くないかな」などと、当事者意識が生まれるのです。
この、当事者意識を芽生えさせるという要素が、ストーリーにおいて1つの重要なファクターです。
人間は生物学的に、恒常的な安全性を求める生き物なので
「変化」を嫌がる習性があります。
ビジネスは、現在地から未来へ顧客に与える「変化率」が大きいほど、意義がありお金にもなりますが、大きな変化は潜在意識に拒否されやすいのです。
いくら良い未来を提示しても、お客さんがその気にならなければ選ばれません。
「いい話だね」で終わってしまいます。
そこで、ストーリーの出番です。
上手に共感を誘いながら物語の中に引き込むことで、お客さんを当事者へと巻き込むことができるのです。
お客さんが、物語にいなくてはならない登場人物になったら、もう断る理由はありません。
売り込む営業トークや心理的負担を要さずとも、なんとなく好きだから、一緒に同じ未来を見たいから、という風に「イエス」を引き出しやすくなるのです。
まとめ
- コンセプトにおける最重要ポイントは、「誰に」「どんな未来のストーリー」を届けるかです
- お客さんは、商品ではなく未来のストーリーにお金を払います
- どうしても選ばれる「特別な理由」づくりのポイントは、以下の2点です。
①ビジネス戦略的にロジカルにポジションを確立する
- 市場分析の空席を見つけて、ポジショニング
- 競合の追従を許さない技術力、質と量、先行者利益、参入障壁を作るなどでポジションを確率する
②感性に問いかけ「好きだから」選ばれる理由づくり
- 共感を生むストーリーライティング
- 思わず引き込まれる物語でお客さんに当事者意識を生む
経営は「ロマンとソロバン」という言葉があります。
人の心を動かす情動性と、利益を出し続ける経済性、どちらも経営において欠かせないという意味です。
コンセプト設計でも似たような考え方ができます。
いくら合理的に選ばれざるを得ないビジネスモデルでも、お客さんから愛されていなければ、本当に必要な時のピンポイントでしか求められない寂しいビジネスになります。
人も商品もそうですが、条件で選ばれるものは、条件が悪くなった瞬間に離れられます。それでは負けない経営とは言えません。
逆に、ストーリーが共感を生み人の心を強く動かしても、
メリットになる合理的な理由がなければ、ハッと熱狂から覚めた時に「なんで好きだったんだっけ」と顧客との関係性が急速に冷めてしまうのです。
ですから、
①ロジカルに戦略的なポジションの確立
②心に響くストーリー要素
頭と心、どちらでも選ばれるコンセプト設計が重要になるのです。
ぜひ本日の内容を活かして、「他の人ではなく私だから選ばれる理由」を語れるようになってみてください。より良い未来に近づけますように。
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